・はじめに
街並みの色彩は、地域の自然の建材を使用していたために、
それぞれの地域に根づいた独特の表情を持っていた。
建材の流通が自由になってから、どこでも同じような建材が使われるようになり、
地域の表情は均質化していった。
地域の個性が残されているところでは、なるべくそれらの色彩を尊重し、
またそれが失われてしまった街ではあらたに地域色を育てていくことを
考えていかなければいけないだろう。
・地域に根づいた色彩、素材を生かす
日本の伝統的な街並みを見ると、木材や土壁などの自然材が多く見られる。
日本の街並みは、Y(イエロー)系や、YR(イエローレッド)系の色相を中心とした
狭い範囲に分布していることが多い。
その為、色彩による地域性の表現は、それほど違うものではないが、
それでも、地域によって、特徴が見られる。
例えば、兵庫県の出石町では赤土壁の街並みを見ることができるし、
四国の内子町では、明るい黄土壁の家が続いている。
それぞれの地域に特有な色彩が存在する場合には、それらをなるべく生かしていくことを
心がけるべきだ。
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